01 / 設立趣意
地域ごとの問いを、
みんなの知見に。
物価が上がると、同じ金額でできることが少なくなる場合があります。基金の名目上の元本を維持することに加え、将来の行政サービスを支える実質的な価値にも目を向けたいと考えています。
出発点は、安全性と、必要なときに使える流動性の確保です。そのうえで、基金の目的や取り崩し予定に合わせて、預金と債券の構成、運用期間、情報公開、庁内の専門性などを点検し、収益性との適切な均衡を考えます。
自治体によって基金の目的・規模・資金需要や公表資料は異なります。一人の議員がゼロから調べる負担を減らし、資料、事例、問い、経験を共有することで、それぞれの地域に合った建設的な政策提案につなげます。
02 / 基本方針
互いに学び、高め合う
「共創」を大切にします。
住民と将来世代の利益を中心に、成功例も、課題や迷いも持ち寄ります。知識や経験の多さにかかわらず、誰もが学び、貢献できる場を目指します。
- 住民本位
- 基金は住民から託された財産です。住民と将来世代にとって何が望ましいかを考えます。
- 安全性・流動性・収益性の均衡
- 必要なお金を安全に確保したうえで、目的と資金需要に合った収益性を検討します。単純な利回り競争は行いません。
- 党派を越えた相互尊重
- 政党、会派、考え方、自治体の違いを受け入れ、敬意と思いやりを持って議論します。
- 根拠と透明性
- 公開資料、数値、法令、専門的知見を重視し、前提や不確かさを明らかにします。
- 各自治体の自律性
- 特定の運用方法や数値目標を一律に押しつけず、各議員が地域の実情を踏まえて判断し、発信します。
- 双方向の学び
- 先進事例だけでなく、課題や失敗、迷いも共有し、互いの経験から学びます。
- 信頼と適切な情報管理
- 共有情報の公開範囲を尊重し、未公表情報や発言を本人の了解なく外部に共有しません。
- 非営利・非勧誘
- 金融機関、金融商品、事業者の営業や利益誘導の場とせず、外部専門家との連携では利害関係を明らかにします。
03 / 役割と活動内容
共有した知識を、
各自治体での実践へ。
- 情報を持ち寄る
基金残高、運用収入・利回り、預金と債券の構成、運用方針、公開状況、庁内体制などを共有します。
- 互いに学ぶ
先進事例、法令や実務の解釈、金融・財政の基礎知識を学び合い、議員個人の調査負担を軽減します。
- 政策形成を支える
行政への確認事項、資料要求、議会質問や提言の論点・参考資料を持ち寄ります。
- 比較できる形に整える
共通の調査項目を整理し、数値の定義や対象期間をそろえて、運用実態と改善余地を把握できる環境をつくります。
- 制度上の課題を整理する
現行制度で可能な改善と、法令や国の実務解釈に関わる課題を区別します。国とも意見交換を行う予定です。必要に応じて、国や東京都への提言につなげます。
- 地域での改善につなげる
参加議員が知見を持ち帰り、地域の実情に即して、首長・行政・議会との対話や政策提案に生かします。
当面、深めていきたいテーマ
- 基金残高・収益・預金と債券の構成の把握、共通調査と比較可能なデータの整備
- 公金管理方針、運用計画、保有債券、公金管理会議などの情報公開
- 基金ごとの収支・取り崩し予定の把握、一括運用、満期を分散するラダー運用
- 預金金利の競争性、金融機関との取引方法、庁内の専門人材と体制
- インフレ下での実質的な価値の保全と、適切な評価指標
- 地方財政法などの法令・実務解釈と、長期の基金に関わる制度課題
無理なく関われる活動方法
日常の情報共有や相談はLINEグループを基本とし、まとまった論点は必要に応じてオンライン会議で議論します。任意参加の勉強会・意見交換会・オフ会も随時開催する方針です。
資料や質問案などは必要に応じて共同で整理します。参加を強制せず、それぞれが可能な範囲で情報提供・議論・実践に関わります。
04 / 調査と比較サイト
比較を、対話と改善の
きっかけに。
本ネットワークが主宰する「東京23区 基金比較ノート」は、基金の規模・運用収入・配分・公開状況を、回答の前提とともに確認するためのサイトです。
調査によって、区をまたいで状況を見渡し、公開状況や計算条件の違いを確かめる土台ができました。一方、残高の定義や利回りの算式、対象範囲は、まだ十分にそろっていません。現時点の順位だけで運用の優劣を決めることはできません。
まずは、運用状況を非公表としている自治体の議員に、公開を求める議会質問などを呼びかけます。そのうえで、共通項目と数値の定義を整え、継続的に比較していきます。なお、調査への「非公表」という回答は、基金に関するすべての情報が非公開という意味ではありません。
ランキングは、関心を広げ、現状を考えるきっかけとして活用します。取り崩し予定やリスクを置き去りにした短期的な利回り競争に陥らず、23区全体で知見を共有し、将来は全国の自治体の基金管理の改善へとつなげることを目指します。
05 / 参加方法
まずは東京23区から、
一緒に学びませんか。
当面は、制度や財政運営の環境が似ている東京都23区の特別区議会議員を中心に活動します。東京都議会議員や、趣旨を共有する他の自治体の議員との連携も視野に入れています。
率直で建設的な議論ができる信頼関係を大切にし、当面は既存メンバーからの紹介を基本とします。関心のある方は、参加方法について下記の窓口にご相談ください。
専門知識の多さは問いません
「自分の自治体の状況を調べたい」という段階から歓迎します。まずはLINEグループで様子を見る形の参加も可能です。次の姿勢を共有できる方と、学びを深めていきたいと考えています。
- 立場や考え方の違いを受け入れ、建設的に議論する
- 住民のために、より良い基金・公金管理を探究する
- 知識や経験にかかわらず、学び合い、情報を持ち寄る
- 思いやりと敬意を持って協働する
- 共有情報の取り扱いに配慮する
区民・市民の皆さんも、声をお寄せください
本サイトには、匿名・ログイン不要の共通アンケートと掲示板があります。基金運用で重視してほしいことや、比較データを見て感じた疑問・意見をお寄せください。
06 / 情報共有と運営
安心して話し合える場を
一緒につくります。
情報の公開範囲を確認します
共有時には、可能な範囲で次の区分を明示します。区分が不明なときは、外部へ共有する前に情報提供者へ確認します。
| 区分 | 取り扱い |
|---|---|
| 公開可 | 出典を示して、議会質問・SNS・資料などに活用できます。 |
| 要確認 | 外部共有や引用の前に、情報提供者の確認が必要です。 |
| 内部限り | ネットワーク内での検討に限り、外部へ共有しません。 |
意思決定と対外発信
特定の政党・会派を支持する組織とはせず、各メンバーの議会活動・政策判断・発信の自由と責任を尊重します。
ネットワーク名義で提言・公表を行う場合は、事前に案を共有し、賛同者を明確にします。全員一致を装うことはしません。代表・事務局などの役割は、活動の進展に応じてメンバー間で定めます。
メンバーの氏名の対外公表は、各本人の了承を前提とします。活動原則は、得られた知見や課題を踏まえ、メンバー間の合意により随時見直していきます。

